最短で会社設立をするために必要な準備
会社設立のサポートをしている団体のホームページなどには、「最短1日で設立できる」などと宣伝していることもあります。
こうした宣伝文句を見つけると、急いで設立したいと考えている人は、すぐにメールや電話でサポートを頼むことでしょう。
面倒な作業が1日で終わるなら、誰だってサポートを受けたいと考えるのは当然です。しかしこうした宣伝文句は、実際にサポートを受けると想像と違うことに気づかされる人が多くいるはずです。
急いでいる人が「最短1日で設立できる」といった宣伝を見たら、翌日から設立した会社としてビジネスをおこなえると思うことでしょう。
しかし、実際には翌日からビジネスがおこなえることはありません。会社設立をしてビジネスを始めるためには、本店所在地の登記書に書類を申請をして受理され、さらにそこから謄本や印鑑証明書などを取得しなければいけません。
ここまでの流れを経て会社設立をしてビジネスを始められますが、通常この流れは1週間から10日ほど必要になります。
さらに自治体にさまざまな許認可を受けると考えると、「最短1日で設立できる」と宣伝している団体にサポートを任せても、このことに変わりはありません。
ですから、サポートを頼めば翌日から新しい会社でビジネスができるわけではないのです。それでは、なぜ「最短1日で設立できる」と宣伝しているのかというと、会社設立の申請を1日ですることができるからです。
事前の準備がある程度整っている段階でサポートを受ければ、1日で申請をして会社設立ができます。
しかし、事前の準備が何も整っていない段階で相談をしても、1日では申請できません。
また、例え準備が全て整っている段階で相談をして1日で申請ができたとしても、その後にさまざまな手続きが必要になるので、すぐに会社として活動することはできません。
会社設立は、どれだけ急いでも1週間から10日ほどは必要になります。設立したいと思ったときにすぐに設立できるわけではないので、しっかりと計画を立てて準備をしなければいけません。
しっかりとした計画を立てたうえで行動をすると、スムーズに会社設立ができて、結果的に素早く会社設立ができるようになります。
会社設立を考えたときには、まず設立準備をしてください。
そのうえで最短1日で設立できる団体のサポートを受けると、会社設立を素早くおこなえて、新しい会社でビジネスも素早く始めることができます。